「ヒトの再生医療に用いるES細胞(胚性幹細胞)を研究機関や製薬企業へ提供する」と京都大学 ウイルス・再生医科学研究所が発表。 研究チームは、不妊治療で余った受精卵からES細胞を作ることに成功して、既にストック・提供できる体制も整っています。 臨床…
慶応大の研究チームは、全身の筋肉が徐々に衰えていくALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療につながる候補薬をiPS細胞で発見。 患者に投与する治験(臨床試験)を 2018年12月から開始しました。 iPS細胞で病態を再現して、 パーキンソン病の治療に使われている既…
国立がん研究センターと放射線医学総合研究所は、 悪性脳腫瘍への放射性治療薬を共同で開発し、臨床試験(治験)を始めることを発表。 これは、放射線を出す薬剤(放射性医療品)をガンの近くに集めて、内部から局所的に攻撃してガン細胞の増殖を抑制する仕…
遺伝性難聴の治療薬候補をiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って発見し、実際に患者に投与して効果を確認する臨床試験(治験)を慶応大の研究チームが開始しました。 iPS細胞を使った創薬の治験は、 京都大学が骨の難病(FOP)患者が対象の臨床研究に続いて、…
小児腎臓病の1つで「先天性ネフローゼ症候群」の病態(初期に起こる異常な働き)を再現させることに成功しました。 成功したのは、熊本大学発生医学研究所の谷川俊祐助教と西中村隆一教授らの研究チーム。 チームは、発病の仕組みの解明・有効な治療薬の開発…
超音波を使って、認知症の進行を遅らせることを目指す医師主導の臨床試験を東北大の下川宏明教授らのチームが始めています。 患者の頭部に超音波を当てて、認知症の原因となるタンパク質を溜まりにくくするのが目的。 認知症を超音波で治療する治験は、初め…
京都大学チームのiPS細胞(人工多能性幹細)から血小板を作って、血液の難病「再生不良性貧血」の患者に輸血する臨床研究の計画の実施を厚生労働省が了承しました。 京都大学によると、iPS細胞を使った再生不良性貧血の臨床研究は世界初で、2019年の早い…
難病「FOP」(進行性骨化性線維異形成症)の発症を抑える化合物2種類を患者の細胞から作製したiPS細胞を使って特定 京都大iPS細胞研究所(CiRA サイラ)と大日本住友製薬の共同研究チームが、 アメリカの科学誌「ステムセルリポーツ」電子版に発表していま…
「潰瘍性大腸炎」を治療するため、 東京医科歯科大学のチームが、「患者から採った幹細胞を培養して、再び患部に移植する臨床研究」を開始しました。 この治療法が確立できれば、重症の場合でも再発しないほどに回復する可能性がある。 潰瘍性大腸炎は、 難…
東京医科歯科大の 岡澤均教授、藤田慶太助教、田中ひかりさん(博士課程大学院生)らの研究グループは、 アルツハイマー病の超早期に生じるタンパク質の異常を発見。 マウスを対象にした遺伝子治療で、 このタンパク質の異常がもたらす、シナプス(神経細胞…
「グンゼ」が再生医療に参入します。 ポリグリコール酸(PGA)を材料とした吸収性の軟骨再生基材「コンドロベール」(軟骨の再生を促すシート)を開発して、ヨーロッパでCEマーキングの認証を取得。 同社は今回の開発を機に、再生医療に本格参入します。 「…
眼の角膜が濁って、視力が大幅に低下してしまう「水疱性角膜症」の患者に、他人の角膜内皮細胞を注入して再生させる治療の臨床研究について、 11人の患者 全員の視力が改善したとの研究結果を、京都府立医科大と同志社大の共同研究チームが発表しました。 3…
ヒトのiPS細胞(人口多機能性肝細胞)から作製した腸の細胞を使って、ノロウイルスの増殖に成功したことを大阪大学の微生物病研究所の佐藤慎太郎特任准教授(粘膜免疫学)らの研究チームが発表しました。 これによって、予防法や治療法・ワクチン検出キット…
理化学研究所と国立がん研究センターの共同チームが、 AI(人工知能)を使って、内視鏡画像から早期胃ガンを熟練医並みの精度で自動的に発見するシステムの開発に成功。 これが検診に使えれば、 胃ガンの見逃しを減らして、早期発見・早期治療に繋がること…
慶応大は、岡野栄之教授らの研究チームによるiPS細胞(人工多能性幹細胞)から神経のもとになる細胞を作り、脊髄損傷の患者に移植する計画の実施を正式に了承したと発表。 厚生労働省に承認を申請して認められれば、2019年夏にも移植が始まる見通しです。 iP…
手術で摘出した大腸ガンを培養して、抗がん剤の効果を予測する薬剤感受性試験を京都大の研究チームが発表した。 実用化されれば、患者ごとに最適な種類の抗がん剤を選ぶことができて、 効率的な治療が可能になり、患者ごと効果にバラつきの大きい抗がん剤治…
光を当てて ガン細胞を攻撃する新しい免疫療法の臨床試験(治験)が始まる 国立がん研究センター東病院が発表しました。 対象は、頭頸部(とうけいぶ)ガンの患者で、安全性を確認するために少人数で実施されます。 日本人研究者によって開発者され、アメリ…
東京大学の高戸毅教授と京都大学の妻木範行教授らの研究チームが、 iPS細胞を使って、ヒトの耳の軟骨「耳介軟骨」をネズミの体内で作り出すことに成功。 iPS細胞を使って立体的な軟骨ができたのは、初めてだということです。 イギリスの「Daily Mail」紙が報…
京都大の金子新准教授(免疫再生治療学)のチームが、 ガン細胞を攻撃する免疫反応の司令塔となる「ヘルパーT細胞」と同じような免疫細胞を、ヒトのiPS細胞(人口多機能性幹細胞)から作ることに成功。 アメリカの科学誌「ステム・セル・リポーツ」電子版に…
東北大学の研究グループが、 鼻の嗅覚神経で「におい」を感知することに役立っている「嗅覚受容体」が、ヒトやマウスなどで膵臓のインスリン分泌細胞(β細胞)にも存在していることを発見するとともに、 オクタン酸というにおい物質が、この膵臓β細胞にある嗅…
和歌山県立医大の研究チームが、 iPS細胞から作製した免疫細胞の一種「樹状細胞」を使って、ガン細胞を破壊することに成功。 研究チームは、「樹状細胞を利用する免疫療法は既にあるが、iPS細胞を使うことで高い破壊力が期待でき、新たな療法として開発した…
特殊な光を当ててガン細胞を死滅させる 「光線力学療法」で、 ガンの増殖や転移を促す分子だけを破壊する新たな方法を、甲南大の三好大輔教授(分子設計化学)と川内敬子准教授(腫瘍分子生物学)の研究チームが開発。 ガン腫瘍の表面だけでなく、中心部の治…
脱毛症(ハゲ)の画期的な治療法かもしれない。 秘密は、マクドナルドがフライドポテトを作る際に使っている化学物質にある!? 2013年に「毛髪クリニックリーブ21」が発表した独自調査によると、 日本だけでも、およそ4200万人が薄毛・脱毛の進行に悩んでい…
富士フイルムは、 iPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いた移植医療の臨床試験(治験)を2018年度中に厚生労働省へ申請する方針を明らかにしました。 2019年にも治験を始める考えで、実現すれば企業として国内初のiPS治験となります。 iPS細胞を使った医…
「死んだ神経細胞は再生しない」という定説を根底から覆す大きな発見。 兵庫医科大学の研究グループが、脳梗塞の組織の中に神経細胞を作る細胞があることを発見し、 それを採取、培養して移植することで、 「脳梗塞で死んだ脳細胞を再生させる」研究を始めて…
京都大学の高橋淳教授らのチームが、 iPS細胞(人工多能性幹細胞)から育てた神経細胞をパーキンソン病患者の脳に移植したと発表。 医師主導による臨床試験(治験)の1例目です。(50代の男性患者) iPS細胞を実際に移植するは、目の難病と心臓病に続いて国…
政府の総合科学技術・イノベーション会議の生命倫理専門調査会は、2018年11月26日 『ヒトの臓器を持つ動物を作る研究を認めること』を文部科学省がまとめた指針改正案を了承し、条件付きで合意。 2019年春頃までに改正手続きが行われ、正式に解禁されます。 …
『髪の毛のない部分に移植すると、また毛が生えてくる』 理化学研究所と医療ベンチャー企業のオーガンテクノロジーズが、 男性の頭皮から採った髪の毛のもとになる細胞を培養し、大量に毛髪を増やす技術を開発。 この技術は、 毛が薄くなりにくい後頭部の頭…
神戸大学の研究グループが、 『ゲノム編集』と呼ばれる技術を使ってエイズウイルスの遺伝子を壊すことに成功。 まだ細胞レベルの実験で、すぐにエイズ感染者に使うのは難しいですが、今まで不可能とされてきたエイズ完治への応用が期待されています。 このゲ…
致死率30%のウイルスなど、他にも恐ろしい病気を媒介する寄生生物のマダニは、 自前の接着剤で宿主の皮膚に貼りついています。 この接着剤は強度は十分で、人間の皮膚にも接着できるので、拒否反応も少ないと思われ、 医療用接着剤として応用できる可能性が…