難病

脳の銅 蓄積がダウン症に関係

京都薬科大学病(病態生化学分野)の石原慶一 講師、秋葉聡 教授らの共同研究グループが、これまでメカニズムが不明であったダウン症における脳での酸化ストレス亢進(こうしん)に銅蓄積が関与していることを世界で初めて見いだした。 これは 銅の量的変動…

認知症と腸内細菌が強く関連している

「認知症の人は、腸内のバクテロイデスが低い傾向」 国立長寿医療研究センターや東北大、久留米大などの共同研究で、腸内細菌は認知症と強く関連していることを見出しました。 これにより 食事や生活習慣との関連を調べることで、認知症のリスクを減らす糸口…

白血病の遺伝子治療薬『キムリア』

厚生労働省 薬事・食品衛生審議会の再生医療部会は 2019年2月20日、 免疫細胞を活用して若年性の白血病を治療する新製剤「キムリア」の製造・販売を了承。 スイスの大手製薬会社「ノバルティス」が開発して日本法人「ノバルティスファーマ」が申請していたも…

「ALS」の治療抗体を開発

運動神経が徐々に消失して、全身が動かなくなる ALS(筋萎縮性側索硬化症)の原因タンパク質を細胞内から除去する抗体とその手法を開発したと、 滋賀医科大の漆谷真 教授(神経内科)らの研究チームが、 京都大学や慶応大学の研究チームとの共同研究で発表し…

「自己免疫性膵炎」発症の仕組み解明

指定難病「自己免疫性膵(すい)炎」が発症する仕組みを解明。 京都大学 名誉教授 千葉勉 関西電力病院長(消化器内科)や、神戸大学特別研究員 塩川雅広(消化器内科学)らの研究チームが発表しました。 この研究チームは、 身体に備わる免疫機構(抗体)が…

「パーキンソン病」の治療薬候補を発見

慶応大の岡野栄之教授・神山淳准教授らと、エーザイの研究グループとの共同研究で、神経難病「パーキンソン病」の治療につながる物質を特定し、治療薬候補を発見しました。 患者のiPS細胞から作製した神経細胞で、効果を確認しています。 すでに高血圧の治療…

「先天性ネフローゼ症候群」治療薬を開発へ

小児腎臓病の1つで「先天性ネフローゼ症候群」の病態(初期に起こる異常な働き)を再現させることに成功しました。 成功したのは、熊本大学発生医学研究所の谷川俊祐助教と西中村隆一教授らの研究チーム。 チームは、発病の仕組みの解明・有効な治療薬の開発…

超音波で認知症 治療

超音波を使って、認知症の進行を遅らせることを目指す医師主導の臨床試験を東北大の下川宏明教授らのチームが始めています。 患者の頭部に超音波を当てて、認知症の原因となるタンパク質を溜まりにくくするのが目的。 認知症を超音波で治療する治験は、初め…

希少難病「FOP」治療薬候補物質を特定

難病「FOP」(進行性骨化性線維異形成症)の発症を抑える化合物2種類を患者の細胞から作製したiPS細胞を使って特定 京都大iPS細胞研究所(CiRA サイラ)と大日本住友製薬の共同研究チームが、 アメリカの科学誌「ステムセルリポーツ」電子版に発表していま…

アルツハイマー超早期の異常発見で「遺伝子治療」へ

東京医科歯科大の 岡澤均教授、藤田慶太助教、田中ひかりさん(博士課程大学院生)らの研究グループは、 アルツハイマー病の超早期に生じるタンパク質の異常を発見。 マウスを対象にした遺伝子治療で、 このタンパク質の異常がもたらす、シナプス(神経細胞…