平林真澄 准教授(自然科学研究機構生理学研究所) 中内啓光 特任教授(東京大学) 保地眞一 教授(信州大学 繊維学部) などによる共同研究チームが、 身体のさまざまな組織に変化する「万能細胞」の一種であるES細胞(胚性幹細胞)から、「異種胚盤胞補…
東京大学の研究グループは、 腸内細菌由来の代謝産物や外気温や摂食量などが、 インフルエンザウイルス感染後の免疫応答やワクチン効果に影響を及ぼすことを世界で初めて見出した。 腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)が、インフルエンザウイルスの特異的…
日本人の遺伝情報を解析した結果、 血液成分の一つである「白血球」の血液型は、大きく11種類に分類できることが分かったと、大阪大の岡田随象教授(遺伝統計学)らの研究チームが発表。 研究チームは、 型の違いによって、ガンや心疾患・糖尿病などの発症や…
京都薬科大学病(病態生化学分野)の石原慶一 講師、秋葉聡 教授らの共同研究グループが、これまでメカニズムが不明であったダウン症における脳での酸化ストレス亢進(こうしん)に銅蓄積が関与していることを世界で初めて見いだした。 これは 銅の量的変動…
体内に遺伝子を入れて病気を治す「遺伝子治療薬」が、 早ければ 2019年5月にも日本で初めて登場する見込みとなります。 薬事承認の手続きに基づいて、厚生労働省の専門家会議で足の血管を再生する薬と血液がん治療薬の承認が了承されました。 遺伝子治療薬の…
「認知症の人は、腸内のバクテロイデスが低い傾向」 国立長寿医療研究センターや東北大、久留米大などの共同研究で、腸内細菌は認知症と強く関連していることを見出しました。 これにより 食事や生活習慣との関連を調べることで、認知症のリスクを減らす糸口…
東京大学の研究グループが「デジタルインフルエンザ検出法」を開発しました。 既存の検査法よりも1000倍~10000倍の感度で、感染初期からインフルエンザウイルス検出が可能。 早期に治療を始めることで重症化の防止が期待できます。 この検査法ではうがいで…
筋肉量が薬の効果を予測して、高額なガン免疫薬の投与を続けるかどうか見分ける指標の一つになる可能性がある。 「オプジーボ」などの新しいガン免疫治療薬の効果は、筋肉量が多い患者ほど長続きするという研究結果を、大阪大のチームが発表しています。 高…
東京医科歯科大学の研究チームが、透析期腎不全患者のみならず、慢性腎不全患者(透析導入となっていない段階)においても「BMI高値」は予後良好となり得る可能性を示しています。 慢性腎臓病(CKD)患者は、塩分やタンパク質の制限などで摂取カロリーが少な…
大阪大学の吉森保 教授(細胞生物学)と中村修平 准教授らの研究チームは、 「オートファジー」と呼ばれる細胞内の新陳代謝の機能が加齢に伴って下がる原因を解明し、 ハエや線虫の実験では、加齢に伴って増える特定のタンパク質の働きを抑えることで、老化…
厚生労働省 薬事・食品衛生審議会の再生医療部会は 2019年2月20日、 免疫細胞を活用して若年性の白血病を治療する新製剤「キムリア」の製造・販売を了承。 スイスの大手製薬会社「ノバルティス」が開発して日本法人「ノバルティスファーマ」が申請していたも…
厚生労働省の再生医療等評価部会は 2019年2月18日、 iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った神経細胞のもととなる細胞を脊髄損傷患者に移植し、機能改善を試みる慶応大学の臨床研究計画を承認しました。 近く 厚労相が実施を認める通知を出して、年内にも最…
慶応大の本田賢也 教授(医学部微生物学 免疫学教室)らの研究チームは、 健康な人が腸内に持っていることがある免疫細胞を活性化する11種類の腸内細菌を特定。 それを「オプジーボ」などの免疫細胞のブレーキを解除するガン治療薬(抗がん剤)と併用して投…
大阪大の西田幸二教授(眼科学)らの研究チームの、 「ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した角膜の細胞を移植する」臨床研究計画が、大阪大の審査委員会で(2018年12月)了承され、厚生労働省に申請。 審議を経て承認を得られれば、2019年5~6月頃…
厚生労働省の専門家会議は、 ガン治療で取り出した腎臓を別の腎不全患者に移植する「病気腎移植(修復腎移植)」について、「先進医療」(※保険適用外の先進技術を用いた医療)に指定することを条件付きで承認した。 腎臓を丸ごと摘出する提供者に不利益が生…
ガンを引き起こす恐れがある遺伝子異常は年を取るとともに増加して、過度の飲酒や喫煙で促進されることが遺伝子解析で分かったと、京都大や東京大などの研究チームが発表。 飲酒歴・喫煙歴が長い人ほど、発ガンに関わる遺伝子変異が起こる頻度が高まるとして…
子宮頸ガンの発症を抑える抗ウイルス性の化合物を開発したと、京都大の萩原正敏教授(化学生物学)らのグループが発表。 子宮頸ガンの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の増殖を抑えて、感染後のガン発症を防ぐ予防薬や治療薬の候補として期待されま…
運動神経が徐々に消失して、全身が動かなくなる ALS(筋萎縮性側索硬化症)の原因タンパク質を細胞内から除去する抗体とその手法を開発したと、 滋賀医科大の漆谷真 教授(神経内科)らの研究チームが、 京都大学や慶応大学の研究チームとの共同研究で発表し…
健康なヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から免疫細胞を作り、頭や首にできる「頭頸部がん」の患者に投与する臨床試験(治験)を、理化学研究所と千葉大学の研究チームが計画。 早ければ、2019年秋頃にも国に届け出るとしています。 了承が得られた段階で、…
インフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」を使った患者から、治療薬に耐性を持つ変異ウイルスが発見されたと、国立感染症研究所が発表しました。 厚生労働省によると、国の研究機関として実際の治療で検出を確認したのは初めて。 「ゾフルーザ」は、臨床…
国立がん研究センターは、台湾の研究チームとの共同研究で、 サンマやイワシなどの青魚に多く含まれる「オメガ3系脂肪酸」の摂取による、不安症状の軽減をメタアナリシスで確認したことを発表。 サンマ1.5匹に含まれる量(約2g)を3ヶ月 毎日摂取すれば効果…
腎臓病を悪化させる原因の「線維化」が、逆に病気の初期には傷ついた腎臓を修復している可能性があるとする研究成果を、京都大学医学研究科の柳田素子教授(腎臓内科学)らの研究チームが発表しました。 これまで「線維化」は、腎臓病を悪化させると考えられ…
AI(人工知能)が心電図を読み取ることで、急性心筋梗塞などにカテーテル治療が必要かどうか瞬時に判断できる技術を開発したと発表。 開発したのは、慶應大学医学部内科学教室(循環器)の佐野元昭 准教授、後藤信一助教授らの研究チーム。 心疾患(心臓病…
指定難病「自己免疫性膵(すい)炎」が発症する仕組みを解明。 京都大学 名誉教授 千葉勉 関西電力病院長(消化器内科)や、神戸大学特別研究員 塩川雅広(消化器内科学)らの研究チームが発表しました。 この研究チームは、 身体に備わる免疫機構(抗体)が…
膵臓(すいぞう)ガンの治療で、 ガン部位の切除手術が可能な場合に、手術前に抗がん剤など化学療法を施した方が手術を先行させたよりも生存率が高まることを、 東北大大学院医学系研究科の海野倫明教授(消化器外科学分野)の研究グループが解明。 従来の治…
従来知られていたものとは異なる膵臓(すいぞう)ガン発症のメカニズムをiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製技術を応用して、マウス実験で解明したことを、 京都大iPS細胞研究所や、東京大医科学研究所などのチームが、イギリスの科学誌「ネイチャー・コミュ…
日立製作所が、線虫の1種で体長1mmほどの「C・エレガンス」と呼ばれる線虫に、人の尿の匂いを嗅がせて、その反応からガンを発見する自動検査システムを開発したと発表。 2019年内をめどに装置の量産態勢を整えて、 医療現場への提供を目指すとしています…
心筋梗塞が起きた部分で増殖する「線維芽細胞」に、 たった1種類の遺伝子を入れて働かせることで、心臓を構成するさまざまな細胞を生み出す「心臓中胚葉細胞」に変身させることに成功したと、 筑波大の家田真樹教授らの研究チームが、アメリカ科学誌「セル…
慶応大の岡野栄之教授・神山淳准教授らと、エーザイの研究グループとの共同研究で、神経難病「パーキンソン病」の治療につながる物質を特定し、治療薬候補を発見しました。 患者のiPS細胞から作製した神経細胞で、効果を確認しています。 すでに高血圧の治療…
忘れてしまった記憶を薬で回復させる実験に成功したと発表。 成功させたのは、東京大や北海道大などの研究チームで「記憶を回復させる効果」がある薬の発見は世界初。 これは、アルツハイマー病などの認知症の治療に役立つ可能性があります。 研究成果は、ア…